一気に覚える現在完了形

完了形の初日は現在完了形です。
現在完了形の大ルールは次の2つ!
1.過去から現在に結びつく出来事を伝える。
2.その出来事は”いつ”とはっきり示されていない。

 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、実際に使い方を見ていきます。
現在完了形には大きく分けて次の用法があります。
① 継続 ずっと~だ
② 経験 ~をしたことがある
③ 完了 


① 継続 ずっと~だ

例: She has worked in the bank for 7 years.
7年間ず~っとその銀行で働いています。

過去から始まって、今もず~っとそのアクションがおきている状態。決して、今だけの出来事じゃないでしょ?かといって、過去だけのことを言っているわけでもない。


現在形・過去形と比較してみましょう。

現在形: She works in the bank.  
現在の職業が銀行員なんですよね。過去のことは一切気にしていません。ひょっとして先週転職してきたのかもしれないし、何十年働いているかもしれません。でもそんなことより、”現在”の職業を伝えることに興味があります。

過去形: She worked in the bank.
過去形は逆に現在のことには全くふれません。
彼女が銀行で働いていたのは過去のことで、今はGoogleで働いているかもしれないですし、そんなことに興味がありません。

 


② 経験 ~をしたことがある

例:I have watched the movie. その映画を見たことある。 
みなさんも、こんな会話を友達とよくするでしょ?
「ゴンチャ行った?」「混んでたよね?」とか
「私ディズニーランド3回行ったんだよ」「え~いいなあ」とか。


皆さんの中で、この用法に関して過去形と現在完了がごちゃごちゃになる人がいます。

I watched the movie (その映画見たよ) が悪いと言っていけないわけではないんですよ。過去形と現在完了ではニュアンスが違うんですよ。

以前にも言いましたが、過去形の場合はある時点におきた事象のみについて述べます。
普段の会話の中では、時をあらわす副詞を一緒に使うのが自然です。
例えば、 I watched the movie last week.  その映画は先週見たんだよ。
「先週」とか「昨日」とか過去のある時点についての事象のみに興味があるんですよ。

一方、現在完了形は、映画を見たのがいつだったのか、「先週」なのか「昨日」なのかなんてどうでもいいんですよ。興味があるのは、その人の現在までの「経験」なんですからね。

 

会話や英作文などにおいて、過去形は時をあらわす副詞節をわざわざ補ってやってみて下さい。すると途端に分かるようになりますから。

 

③ 完了 

例:I just finished my homework. ちょうど宿題が終わったところです。

これも、過去形と現在完了形の使い分けが難しい用法のひとつです。
「終わったんだから」過去のことじゃん。なんていう人がいます。

確かにそうなんですが、これは「今ちょうど」動作・出来事が完了したというニュアンスがあるんです。

I finished my homework. は、「今」とはまったく関係のない過去に宿題が終わってしまっている状態です。

 


さあ、現在完了をおさらいしたところで、次の文章を英訳してください。
1. 昨日、友達と渋谷に遊びに行った。
2. 今ちょうど朝ごはんを食べ終わったところ。
3. やっと雨がやんだ。
4. 今年は雨がたくさんふるね~
5. やっとメールの返事がきたよ。
6. NYには3回行ったことがある。

 

答え:

1. I went out to Shibuya with my frind yesterday.
2. I have just finished my breakfast.
3. The rain has stopped.
4. It has rained a lot this year.
5. I just received a replay from him.
6. I have been to NY three times.

 

 

実際、過去形と過去完了形が、会話の中でほぼ同等の意味で使われることもあります。
日本語でもそうでしょ?  
宿題やった?と聞かれて
I finished my homework. 宿題終わりました。
I have finished my homework. もう(現時点)宿題やっちゃったよ。
そこまで大きく意味がかわらないでしょ?
もちろん、絶対に現在完了じゃないと、聞いていて気持ちの悪い文もあるのでそこは注意したいところです。